1 HG(1) |
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2 ===== |
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3 Matt Mackall <mpm@selenic.com> |
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4 |
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5 名前 |
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6 -- |
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7 hg - Mercurial ソースコード管理システム |
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8 |
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9 書式 |
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10 -- |
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11 'hg' [-v -d -q -y] <command> [command options] [files] |
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12 |
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13 説明 |
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14 -- |
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15 hg(1) コマンドは Mercurial システムへのコマンドラインインターフェ |
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16 イスを提供します。 |
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17 |
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18 オプション |
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19 ---- |
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20 |
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21 -R, --repository:: |
|
22 リポジトリのルートディレクトリを指定します。 |
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23 |
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24 --cwd:: |
|
25 作業ディレクトリを変更します。 |
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26 |
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27 -y, --noninteractive:: |
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28 プロンプトを出さずに、要求された答えが全て 'yes' であると仮定 |
|
29 します。 |
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30 |
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31 -q, --quiet:: |
|
32 出力を抑制します。 |
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33 |
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34 -v, --verbose:: |
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35 さらなる出力を可能にします。 |
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36 |
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37 7--debug:: |
|
38 デバッグ出力を可能にします。 |
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39 |
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40 --traceback:: |
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41 例外時にトレースバックを表示します。 |
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42 |
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43 --time:: |
|
44 コマンドにどのくらい時間がかかるかを表示します。 |
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45 |
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46 --profile:: |
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47 コマンドを実行したときのプロファイルを表示します。 |
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48 |
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49 --version:: |
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50 バージョン情報を表示して終了します。 |
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51 |
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52 -h, --help:: |
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53 ヘルプを表示して終了します。 |
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54 |
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55 コマンドの要素 |
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56 ------- |
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57 |
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58 files ...:: |
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59 1つ以上のファイル名か相対的なパスを表します; パターンマッチン |
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60 グの情報は「ファイル名のパターン」を参照してください。 |
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61 |
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62 path:: |
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63 ローカルマシン上のパスを表します |
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64 |
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65 revision:: |
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66 チェンジセットのリビジョンナンバー, タグ, チェンジセットのハッ |
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67 シュ値のユニークな部分文字列により指定できるチェンジセットを表 |
|
68 します |
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69 |
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70 repository path:: |
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71 ローカルのリポジトリのパス名かリモートのリポジトリの URI を表 |
|
72 します。URI のプロトコルとしては現在 2 つが利用可能です。 |
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73 http:// は高速で、static-http:// は遅いですがウェブのホストに特別 |
|
74 なサーバを必要としません。 |
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75 |
|
76 コマンド |
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77 ---- |
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78 |
|
79 add [options] [files ...]:: |
|
80 ファイルをバージョン管理下に置きリポジトリに追加することを予定 |
|
81 します。 |
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82 |
|
83 ファイルは次にコミット時にリポジトリに追加されます。 |
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84 |
|
85 ファイル名が与えられなければ、現在のディレクトリとサブディレク |
|
86 トリの全てのファイルを追加します。 |
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87 |
|
88 addremove [options] [files ...]:: |
|
89 新しいファイルを全て追加し無くなったファイルを全てリポジトリか |
|
90 ら取り除きます。 |
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91 |
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92 新しいファイルは .hgignore 中のパターンにマッチした場合無視さ |
|
93 れます。add のようにこの変更は次のコミット時に効果を持ちます。 |
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94 |
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95 annotate [-r <rev> -u -n -c] [files ...]:: |
|
96 ファイル中の変更を列挙し、各行の原因であるリビジョン id を表示 |
|
97 します。 |
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98 |
|
99 このコマンドある変更が生じた際に誰がその変更をしたかを発見する |
|
100 のに役に立ちます。 |
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101 |
|
102 -a オプションが無いと、annotate はバイナリとして検出されたファ |
|
103 イルを避けるようになります。-a があると、annotate はとくかく注 |
|
104 釈を生成し、おそらく望ましくない結果になるでしょう。 |
|
105 |
|
106 オプション: |
|
107 -a, --text 全てのファイルをテキストとして扱います |
|
108 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含め |
|
109 ます |
|
110 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外 |
|
111 します |
|
112 -r, --revision <rev> 指定されたリビジョンの注釈を生成します |
|
113 -u, --user 著者を列挙します |
|
114 -c, --changeset チェンジセットを列挙します |
|
115 -n, --number リビジョンナンバーを列挙します |
|
116 (デフォルト) |
|
117 |
|
118 bundle <file> <other>:: |
|
119 (実験的) |
|
120 |
|
121 他のリポジトリには見付からなかった全てのチェンジセットを集めた、 |
|
122 圧縮済みチェンジグループファイルを生成します。 |
|
123 |
|
124 このファイルは従来の方法で転送することができ、他のリポジトリに |
|
125 unbundle コマンドで適用できます。これは push と pull が使えな |
|
126 いか、リポジトリ全体をエクスポートしてしまうことが望ましくない |
|
127 ときに便利です。標準のファイル拡張子は ".hg" です。 |
|
128 |
|
129 import/export と違って、これはパーミッション、名前変更のデータ、 |
|
130 リビジョンの履歴を含めたチェンジセットの内容全てを保存します。 |
|
131 |
|
132 cat [options] <file ...>:: |
|
133 指定されたファイルを与えられたリビジョンの内容で表示します。リ |
|
134 ビジョンが指定されなかった場合は tip が使われます。 |
|
135 |
|
136 出力はファイルに対しても可能です。その場合、ファイル名はフォー |
|
137 マット文字列により指定されます。フォーマット規則は export コマ |
|
138 ンドと同じですが、さらに次のものが追加されます。 |
|
139 |
|
140 %s 出力されるファイルのベース名 |
|
141 %d 出力されるファイルのディレクトリ名か、リポジトリのルート |
|
142 にいる場合は "." |
|
143 %p 出力されるファイルのルートからの相対パス |
|
144 |
|
145 オプション: |
|
146 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前 |
|
147 を含めます |
|
148 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前 |
|
149 を除外します |
|
150 -o, --output <filespec> 整形された名前でファイルに出力しま |
|
151 す |
|
152 -r, --rev <rev> 与えられたリビジョンを表示します |
|
153 |
|
154 clone [-U] <source> [dest]:: |
|
155 既存のリポジトリのコピーを新しいディレクトリに作成します |
|
156 |
|
157 コピー先のディレクトリ名が指定されなければ、デフォルトでソース |
|
158 のベース名を使用します。 |
|
159 |
|
160 今後の pull に使えるように、コピー元が新しいリポジトリの |
|
161 .hg/hgrc に追加されます。 |
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162 |
|
163 効率のために、コピー元とコピー先が同じファイルシステム上にある |
|
164 場合はハードリンクが使われます。 |
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165 |
|
166 オプションン: |
|
167 -U, --noupdate 新しい作業ディレクトリで update を行いません |
|
168 -e, --ssh 使用される ssh コマンドを指定します |
|
169 --remotecmd リモート側で実行する hg コマンドを指定します |
|
170 |
|
171 commit [options] [files...]:: |
|
172 指定されたファイルの変更をリポジトリにコミットします。 |
|
173 |
|
174 もしファイルのリストが省略されたら、リポジトリのルートから実行 |
|
175 した"hg status" で報告される全ての変更がコミットされます。 |
|
176 |
|
177 HGEDITOR や EDITOR 環境変数はコミット時のコメントを追加するエ |
|
178 ディタを起動するために使われます。 |
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179 |
|
180 オプション: |
|
181 |
|
182 -A, --addremove コミット中に addremove を実行します |
|
183 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含め |
|
184 ます |
|
185 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外 |
|
186 します |
|
187 -m, --message <text> <text> をコミットメッセージとして使いま |
|
188 す |
|
189 -l, --logfile <file> <file> からコミットメッセージを読み込み |
|
190 ます |
|
191 -d, --date <datecode> datecode をコミットした日付として記録し |
|
192 ます |
|
193 -u, --user <user> user をコミッタとして記録します。 |
|
194 |
|
195 別名: ci |
|
196 |
|
197 copy <source ...> <dest>:: |
|
198 コピー先がコピー元のファイルのコピーを持っていると印を付けます。 |
|
199 もしコピー先がディレクトリなら、コピーはディレクトリ中に置かれ |
|
200 ます。もしコピー先がファイルなら、コピー元は1つのみ指定可能で |
|
201 す。 |
|
202 |
|
203 デフォルトでは、このコマンドはファイルがその作業ディレクトリに |
|
204 あるものとしてその内容をコピーします。もし --after と一緒に呼 |
|
205 び出されれば、操作は記録されますが、コピーは実行されません。 |
|
206 |
|
207 このコマンドは次のコミット時に効果を持ちます。 |
|
208 |
|
209 注意: このコマンドは実験的です。リネームされたファイルを適切に |
|
210 記録できますが、この情報はマージによってまだ完全には使われませ |
|
211 んし、ログで完全に報告されることもありません。 |
|
212 |
|
213 オプション: |
|
214 -A, --after 既に発生したコピーを記録します。 |
|
215 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含め |
|
216 ます |
|
217 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外 |
|
218 します |
|
219 -f, --force 既存の変更されたファイルに無理矢理コピー |
|
220 します |
|
221 -p, --parents コピー先にコピー元のパスを追加します |
|
222 |
|
223 別名: cp |
|
224 |
|
225 diff [-a] [-r revision] [-r revision] [files ...]:: |
|
226 指定されたファイルのリビジョン間の差分を表示します。 |
|
227 |
|
228 ファイル間の差分は unified diff 形式で表示されます。 |
|
229 |
|
230 2つのリビジョンが引数として指定された場合、それらのリビジョン |
|
231 間の差分が表示されます。1つのリビジョンしか指定されなければ、 |
|
232 そのリビジョンは作業ディレクトリと比較されます。そして リビジョ |
|
233 ンが指定されなければ、作業ディレクトリのファイルがその親と比較 |
|
234 されます。 |
|
235 |
|
236 -a オプション無しでは、diff はバイナリファイルを検出したときに |
|
237 その差分を生成するのを避けます。-a オプションでは、diff はとに |
|
238 かく差分を生成し、恐らく望ましくない結果をもたらすでしょう。 |
|
239 |
|
240 オプション: |
|
241 -a, --text 全てのファイルをテキストとして扱います |
|
242 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含め |
|
243 ます |
|
244 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外 |
|
245 します |
|
246 |
|
247 export [-o filespec] [revision] ...:: |
|
248 1つ以上のリビジョンのチェンジセットのヘッダと差分を出力します。 |
|
249 |
|
250 チェンジセットのヘッダに表示される情報は: 著者、チェンジセット |
|
251 のハッシュ、親、コミット時のコメントです。 |
|
252 |
|
253 出力はファイルに対しても可能です。その場合、ファイル名はフォー |
|
254 マット文字列により指定されます。フォーマット規則は下記の通りで |
|
255 す: |
|
256 |
|
257 %% そのままの "%" 文字 |
|
258 %H チェンジセットのハッシュ (40 バイトの 16 進数) |
|
259 %N 生成されているパッチの番号 |
|
260 %R チェンジセットのリビジョンナンバー |
|
261 %b エクスポートしているリポジトリのメース名 |
|
262 %h 短い形式のチェンジセットのハッシュ (12 バイトの 16 進数) |
|
263 %n 0 で 詰められた 1 から始まる連番 |
|
264 %r 0 で 詰められたリビジョンナンバー |
|
265 |
|
266 -a オプション無しでは、diff はバイナリファイルを検出したときに |
|
267 その差分を生成するのを避けます。-a オプションでは、diff はとに |
|
268 かく差分を生成し、恐らく望ましくない結果をもたらすでしょう。 |
|
269 |
|
270 オプション: |
|
271 -a, --text 全てのファイルをテキストとして扱います |
|
272 -o, --output <filespec> 整形された名前でファイルに出力します |
|
273 |
|
274 forget [options] [files]:: |
|
275 次のコミット時に予定された 'hg add' を取り消します。 |
|
276 |
|
277 オプション: |
|
278 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含めま |
|
279 -すX, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外 |
|
280 -します |
|
281 |
|
282 grep [options] pattern [files]:: |
|
283 正規表現によりファイルのリビジョンを検索します。 |
|
284 |
|
285 このコマンドは Unix の grep とは違う振舞いをします。これは |
|
286 Python/Perl の正規表現だけを受けつけます。これは作業ディレクト |
|
287 リではなくリポジトリの履歴を検索します。これは常にマッチしたも |
|
288 のが現れたリビジョンナンバーを表示します。 |
|
289 |
|
290 デフォルトでは、grep はマッチしたものが見つかったファイルの最 |
|
291 初のリビジョンを出力します。マッチ状況の変化("-" はマッチが非 |
|
292 マッチに、"+" は非マッチがマッチに)を含んだ各リビジョンを表示 |
|
293 するには、--all フラグを使ってください。 |
|
294 |
|
295 オプション: |
|
296 -0, --print0 ファイル名を NUL で終えます。 |
|
297 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前 |
|
298 を含めます |
|
299 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前 |
|
300 を除外します |
|
301 --all マッチした全てのリビジョンを表示し |
|
302 ます |
|
303 -i, --ignore-case マッチのときに英大文字と小文字を区 |
|
304 別しないようにします |
|
305 -l, --files-with-matches マッチしたファイル名とリビジョンの |
|
306 みを表示します |
|
307 -n, --line-number マッチした行番号を表示します |
|
308 -r, --rev <rev> 指定されたリビジョンの間で検索しま |
|
309 す |
|
310 -u, --user その変更をコミットしたユーザを表示 |
|
311 します |
|
312 |
|
313 heads:: |
|
314 リポジトリの先頭のチェンジセットを全て表示します。 |
|
315 |
|
316 リポジトリの「先頭」とは子のチェンジセットを持っていないチェン |
|
317 ジセットです。それらは大抵開発が行われる場所で、通常 update と |
|
318 merge 操作の対象となるところです。 |
|
319 |
|
320 identify:: |
|
321 レポジトリの現在の状態の短いサマリを表示します。 |
|
322 |
|
323 このサマリはリポジトリの状態を1つまたは2つの親のハッシュ識別子 |
|
324 を使って識別します。親のハッシュ識別子はもし作業ディレクトリに |
|
325 コミットされていない変更があれば後ろに + が付き、更にその後に |
|
326 このリビジョンのタグのリストが付きます。 |
|
327 |
|
328 別名: id |
|
329 |
|
330 import [-p <n> -b <base> -f] <patches>:: |
|
331 一連のパッチをインポートし、それぞれ個別にコミットします。 |
|
332 |
|
333 作業ディレクトリに未解決の変更があった場合、import は -f フラ |
|
334 グが指定されてなければ中断します。 |
|
335 |
|
336 もしパッチがメールのよう(最初の行が "From " か RFC 822 ヘッダ |
|
337 のよう) であれば、-f オプションが使われていない限りそれは適用 |
|
338 されません。インポート機構はメールのヘッダをパースもしなければ |
|
339 破棄もしないので、本物のメールをインポートしないようにする「メー |
|
340 ルのようなものの」健全性チェックを上書きするためだけに -f を使っ |
|
341 てください。 |
|
342 |
|
343 オプション: |
|
344 -p, --strip <n> patch の ディレクトリ除去オプションです。これ |
|
345 は関連する patch のオプションと同じ意味を持ち |
|
346 ます |
|
347 -b <path> パッチを読み込むベースとなるディレクトリを指 |
|
348 定します |
|
349 -f, --force 未解決でまだコミットされていない変更のチェッ |
|
350 クを省略します |
|
351 |
|
352 別名: patch |
|
353 |
|
354 incoming [-p] [source]:: |
|
355 指定されたリポジトリか、デフォルトで pull するリポジトリ中に見 |
|
356 つかった新しいチェンジセットを表示します。これらは pull が要求 |
|
357 されたときにpull されるチェンジセットです。 |
|
358 |
|
359 現在はローカルのリポジトリのみがサポートされています。 |
|
360 |
|
361 オプション: |
|
362 -p, --patch パッチを表示します |
|
363 |
|
364 別名: in |
|
365 |
|
366 init [dest]:: |
|
367 指定されたディレクトリ中に新しいリポジトリを初期化します。指定 |
|
368 されたディレクトリが存在しない場合は作成されます。 |
|
369 |
|
370 ディレクトリが指定されなければ、現在のディレクトリが使用されま |
|
371 す。 |
|
372 |
|
373 locate [options] [files]:: |
|
374 Mercurial の管理下にあるファイルで名前が指定されたパターンにマッ |
|
375 チしたものを全て表示します。 |
|
376 |
|
377 このコマンドは現在のディレクトリとサブディレクトリを検索します。 |
|
378 リポジトリ全体を検索するには、リポジトリのルートに移動してくだ |
|
379 さい。 |
|
380 |
|
381 もしマッチするためのパターンが与えられなければ、このコマンドは |
|
382 全てのファイルの名前を表示します。 |
|
383 |
|
384 もしこのコマンドの出力を "xargs" コマンドに送りたいなら、 |
|
385 "-0" オプションをこのコマンドと "xargs" コマンドの両方で使用し |
|
386 てください。これは "xargs" がスペースの入ったファイル名を複数 |
|
387 のファイル名として扱わないようにします。 |
|
388 |
|
389 オプション: |
|
390 |
|
391 -0, --print0 xargs と一緒に使うために、ファイル名を |
|
392 NUL で終えます |
|
393 -f, --fullpath ファイルシステムのルートからの完全なパ |
|
394 スを表示します |
|
395 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含 |
|
396 めます |
|
397 -r, --rev <rev> rev のときのリポジトリを検索します |
|
398 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外 |
|
399 します |
|
400 |
|
401 log [-r revision ...] [-p] [files]:: |
|
402 指定されたファイルかプロジェクト全体のリビジョンの履歴を表示し |
|
403 ます。 |
|
404 |
|
405 デフォルトではこのコマンドは次のものを出力します: チェンジセッ |
|
406 トのid とハッシュ、タグ、親、ユーザ、日付、各コミットのサマ |
|
407 リ。-v スイッチは変更されたファイルやマニフェストのハッシュ、 |
|
408 メッセージのシグネチャといったより詳しい情報を追加します。 |
|
409 |
|
410 オプション: |
|
411 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含め |
|
412 ます |
|
413 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外 |
|
414 します |
|
415 -r, --rev <A> 指定されたリビジョンまたは範囲を表示しま |
|
416 す |
|
417 -p, --patch パッチを表示します |
|
418 |
|
419 別名: history |
|
420 |
|
421 manifest [revision]:: |
|
422 指定されたリビジョンでバージョン管理されているファイルのリスト |
|
423 を表示します。 |
|
424 |
|
425 manifest はバージョン管理されているファイルのリストです。もし |
|
426 リビジョンが指定されなければ、tip が使われます。 |
|
427 |
|
428 outgoing [-p] [dest]:: |
|
429 指定された行き先のリポジトリかデフォルトで push するリポジトリ |
|
430 中に見付からなかったチェンジセットを表示します。これらは push |
|
431 が要求されたときに push されるであろうチェンジセットです。 |
|
432 |
|
433 オプション: |
|
434 -p, --patch パッチを表示します |
|
435 |
|
436 別名: out |
|
437 |
|
438 parents:: |
|
439 作業ディレクトリの親リビジョンを表示します。 |
|
440 |
|
441 paths [NAME]:: |
|
442 シンボルのパス名である NAME の行き先を表示します。もしシンボル |
|
443 名が指定されなければ、利用可能なシンボル名の行き先を表示します。 |
|
444 |
|
445 パス名は /etc/mercurial/hgrc と $HOME/.hgrc の [paths] セクショ |
|
446 ンで定義されます。もしリポジトリの内部で実行された場 |
|
447 合、.hg/hgrc も使用されます。 |
|
448 |
|
449 pull <repository path>:: |
|
450 リモートのリポジトリの変更をローカルのリポジトリに pull します。 |
|
451 |
|
452 これは指定されたパスや URL にあるリポジトリの全ての変更を見つ |
|
453 けて、それらをローカルのリポジトリに追加します。デフォルトでは、 |
|
454 これは作業ディレクトリのプロジェクトのコピーを更新しません。 |
|
455 |
|
456 有効な URL の次の形式です: |
|
457 |
|
458 local/filesystem/path |
|
459 http://[user@]host[:port][/path] |
|
460 https://[user@]host[:port][/path] |
|
461 ssh://[user@]host[:port][/path] |
|
462 |
|
463 SSH は行き先のマシンのシェルアカウントと、リモートのパスにhg |
|
464 のコピーが必要になります。SSH を使用すると、パスはデフォルトで |
|
465 はリモートのユーザのホームディレクトリの相対パスになります; ファ |
|
466 イルシステムのルートからの相対パスであることを指定するには、パ |
|
467 スの最初にスラッシュを 2つ使用してください。 |
|
468 |
|
469 オプション: |
|
470 -u, --update pull の後に作業ディレクトリを tip に更新します |
|
471 -e, --ssh 使用する ssh コマンドを指定します |
|
472 --remotecmd リモート側で使われる hg コマンドを指定します |
|
473 |
|
474 push <destination>:: |
|
475 ローカルのリポジトリの変更を指定された行き先に push します。 |
|
476 |
|
477 これは pull と対称的な操作です。これは現在のリポジトリの変更を |
|
478 他のリポジトリへ移すのに役立ちます。もし行き先がローカルであれ |
|
479 ば、これはそのディレクトリから現在のディレクトリに対して pull |
|
480 するのと同じです。 |
|
481 |
|
482 デフォルトでは、push は実行した結果リモートのヘッドの数が増え |
|
483 るならば、実行を拒否します。これはたいていクライアントが push |
|
484 する前に sync とmerge を忘れていることを意味します。 |
|
485 |
|
486 有効な URL は次の形式です: |
|
487 |
|
488 local/filesystem/path |
|
489 ssh://[user@]host[:port][/path] |
|
490 |
|
491 SSH は行き先のマシンのシェルアカウントと、リモートのパスに hg |
|
492 のコピーが必要になります。 |
|
493 |
|
494 オプション: |
|
495 |
|
496 -f, --force update を強行します |
|
497 -e, --ssh 使用される ssh コマンドを指定します |
|
498 --remotecmd リモート側で実行される hg コマンドを指定します |
|
499 |
|
500 rawcommit [-p -d -u -F -m -l]:: |
|
501 低レベルのコミットで、ヘルパースクリプト中で使用されます。 |
|
502 |
|
503 このコマンドは通常のユーザに使われることは想定していません。こ |
|
504 れは主に他の SCM からインポートするときに便利です。 |
|
505 |
|
506 recover:: |
|
507 中断された commit や pull から復帰します。 |
|
508 |
|
509 このコマンドは中断された操作からリポジトリの状態を修整しようと |
|
510 試みます。これは Mercurial がそうするよう提案したときのみ必要 |
|
511 でしょう。 |
|
512 |
|
513 remove [options] [files ...]:: |
|
514 指定されたファイルをリポジトリから削除することを予定します。 |
|
515 |
|
516 このコマンドはファイルを次のコミット時に削除することを予定しま |
|
517 す。このコマンドはファイルを現在の枝から取り除くだけで、プロジェ |
|
518 クトの履歴全体からは削除しません。もしファイルが作業ディレクト |
|
519 リ中にまだ存在していれば、それらは作業ディレクトリから削除され |
|
520 ます。 |
|
521 |
|
522 別名: rm |
|
523 |
|
524 rename <source ...> <dest>:: |
|
525 コピー先をコピー元のコピーのコピーであると印をつけます; コピー |
|
526 元に削除の印をつけます。もしコピー先がディレクトリであれば、コ |
|
527 ピーはそのディレクトリ中に置かれます。もしコピー先がファイルな |
|
528 ら、コピー元は 1 つのみ指定可能です。 |
|
529 |
|
530 デフォルトでは、このコマンドはファイルがその作業ディレクトリに |
|
531 あるものとしてその内容をコピーします。もし --after と一緒に呼 |
|
532 び出されれば、操作は記録されますが、コピーは実行されません。 |
|
533 |
|
534 このコマンドは次のコミット時に効果を持ちます。 |
|
535 |
|
536 注意: このコマンドは実験的です。リネームされたファイルを適切に |
|
537 記録できますが、この情報はマージによってまだ完全には使われませ |
|
538 んし、ログで完全に報告されることもありません。 |
|
539 |
|
540 オプション: |
|
541 -A, --after 既に発生したリネームを記録します |
|
542 -f, --force 既存の変更されたファイルに無理矢理コピーし |
|
543 ます |
|
544 -p, --parents コピー先にコピー元のパスを追加します |
|
545 |
|
546 別名: mv |
|
547 |
|
548 revert [names ...]:: |
|
549 指定されたファイルやディレクトリの未コミットの変更を取り消しま |
|
550 す。これは関連したファイルの内容をコミットされてない状態に戻し |
|
551 ます。 |
|
552 |
|
553 もしファイルが削除されていれば、再作成されます。もしファイルの |
|
554 実行モードが変更されていれば、リセットされます。 |
|
555 |
|
556 ディレクトリが指定された場合、そのディレクトリ中のすべてのファ |
|
557 イルとサブディレクトリが元に戻されます。 |
|
558 |
|
559 もし引数が指定されなければ、現在のディレクトリ中の全てのファイ |
|
560 ルとサブディレクトリが元の戻されます。 |
|
561 |
|
562 オプション: |
|
563 -r, --rev <rev> 元に戻す先のリビジョンを指定します |
|
564 -n, --nonrecursive サブディレクトリを再帰的に辿らないように |
|
565 します |
|
566 |
|
567 root:: |
|
568 現在のリポジトリのルートディレクトリを表示します。 |
|
569 |
|
570 serve [options]:: |
|
571 ローカルの HTTP リポジトリと pull サーバを起動します。 |
|
572 |
|
573 デフォルトでは、サーバはアクセスログを標準出力に、エラーログを |
|
574 標準エラー出力に出力します。ファイルにログを取るには "-A" と |
|
575 "-E" オプションを使ってください。 |
|
576 |
|
577 オプション: |
|
578 -A, --accesslog <file> アクセスログが出力されるファイルの名前 |
|
579 を指定します |
|
580 -E, --errorlog <file> エラーログが出力されるファイルの名前を |
|
581 指定します |
|
582 -a, --address <addr> 使用するアドレスを指定します |
|
583 -p, --port <n> 使用するポートを指定します |
|
584 (デフォルト: 8000) |
|
585 -n, --name <name> ウェブページで表示する名前を指定します |
|
586 (デフォルト: working dir) |
|
587 -t, --templatedir <path> 使用するウェブの雛型を指定します |
|
588 -6, --ipv6 IPv4 に加えて IPv6 も使用します |
|
589 |
|
590 status [options] [files]:: |
|
591 作業ディレクトリ中の変更されたファイルを表示します。名前が指定 |
|
592 されなければ、全てのファイルが表示されます。名前が指定されれば、 |
|
593 指定された名前にマッチしたファイルのみが表示されます。 |
|
594 |
|
595 ファイルの状態を表示するのに使われる記号: |
|
596 |
|
597 M = 変更されました |
|
598 A = 追加されました |
|
599 R = 削除されました |
|
600 ? = バージョン管理下にありません |
|
601 |
|
602 オプション: |
|
603 |
|
604 -m, --modified 変更されたファイルのみを表示します |
|
605 -a, --added 追加されたファイルのみを表示します |
|
606 -r, --removed 削除されたファイルのみを表示します |
|
607 -u, --unknown 不明な(バージョン管理下にない)ファイルのみ |
|
608 を表示します |
|
609 -n, --no-status 状態を示す接頭辞を隠します |
|
610 -0, --print0 xargs と一緒に使うために、ファイル名を NUL |
|
611 で終えます |
|
612 -I, --include <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を含めま |
|
613 す |
|
614 -X, --exclude <pat> 与えられたパターンにマッチした名前を除外し |
|
615 ます |
|
616 |
|
617 tag [-l -m <text> -d <datecode> -u <user>] <name> [revision]:: |
|
618 特定のリビジョンに <name> を使って名前を付けます。 |
|
619 |
|
620 タグはリポジトリの特定のリビジョンに名前を付けるために使われ、 |
|
621 そして異なるリビジョンを比較したり、重要な以前のバージョンに戻っ |
|
622 たり、リリース等の分岐点に印をつけたりするのに便利です。 |
|
623 |
|
624 もしバージョンが指定されなければ、tip が使われます。 |
|
625 |
|
626 バージョン管理、配布、タグのマージを楽にするために、それらは |
|
627 ".hgtags" という名前のファイルに格納され、他のプロジェクトのファ |
|
628 イルと同様に扱ったり、必要であれば手で編集できます。 |
|
629 |
|
630 オプション: |
|
631 -l, --local タグをローカルにします |
|
632 -m, --message <text> タグをコミットしたときのログのエントリの |
|
633 メッセージを指定します |
|
634 -d, --date <datecode> コミットの日付を指定します |
|
635 -u, --user <user> コミットするユーザを指定します |
|
636 |
|
637 注意: ローカルのタグはバージョン管理や配布されることはなく、ま |
|
638 た. hg/localtags ファイルに格納されます。もし同じ名前のローカ |
|
639 ルのタグと公開されたタグがあれば、ローカルのタグが使われます。 |
|
640 |
|
641 tags:: |
|
642 リポジトリのタグを列挙します。 |
|
643 |
|
644 これは通常のタグとローカルのタグを両方列挙します。 |
|
645 |
|
646 tip:: |
|
647 tip のリビジョンを表示します。 |
|
648 |
|
649 unbundle <file>:: |
|
650 (実験的) |
|
651 |
|
652 bundle コマンドで生成された、圧縮済みチェンジグループファイル |
|
653 を適用します。 |
|
654 |
|
655 undo:: |
|
656 最後の commit や pull の処理を取り消します。 |
|
657 |
|
658 リポジトリの最後の pull や commit 処理を巻戻し、プロジェクトを |
|
659 それより前の状態に戻します。 |
|
660 |
|
661 このコマンドは注意して使ってください。まだ 1回の undo だけで、 |
|
662 redo はありません。 |
|
663 |
|
664 このコマンドは公開したリポジトリで使われることは想定していませ |
|
665 ん。いったん他のユーザから pull で変更が見えるようになれば、ロー |
|
666 カルでそれを取り消しても意味がありません。 |
|
667 |
|
668 update [-m -C] [revision]:: |
|
669 作業ディレクトリを指定されたリビジョンに更新します。 |
|
670 |
|
671 デフォルトでは、更新によりローカルの変更をマージしたり破棄した |
|
672 りすることが必要となるとき、update はそれを拒否します。 |
|
673 |
|
674 -m オプションで、マージが実行されます。 |
|
675 |
|
676 -C オプションで、ローカルの変更が失われます。 |
|
677 |
|
678 オプション: |
|
679 -m, --merge 枝のマージを許可します |
|
680 -C, --clean ローカルで変更されたファイルを上書きします |
|
681 |
|
682 別名: up checkout co |
|
683 |
|
684 verify:: |
|
685 現在のリポジトリの整合性を検証します。 |
|
686 |
|
687 これはリポジトリの整合性を全面的にチェックし、チェンジログの各 |
|
688 エントリ、manifest, 管理下のファイルのハッシュとチェックサムを |
|
689 検証し、またクロスリンクとインデクスの整合性も検証します。 |
|
690 |
|
691 ファイル名とパターン |
|
692 --------- |
|
693 |
|
694 Mercurial では同時に複数のファイルを識別するのに複数の記法が使 |
|
695 えます。 |
|
696 |
|
697 デフォルトでは、Mercurial はファイル名をシェルのスタイルの拡張 |
|
698 glob パターンとして扱います。 |
|
699 |
|
700 別のパターン表記は明示的に指定する必要があります。 |
|
701 |
|
702 パターンマッチングなしの単純なパス名を使うには、パス名を |
|
703 "path:" で始めてください。これらのパス名は、現在のリポジトリの |
|
704 ルートから完全にマッチしている必要があります。 |
|
705 |
|
706 拡張 glob を使うには、名前を "glob:" で始めてください。glob は |
|
707 現在のディレクトリのみに適用されます: "*.c" といった glob は現 |
|
708 在のディレクトリ中の ".c" で終わるファイルのみにマッチします。 |
|
709 |
|
710 サポートされている glob 文法の拡張はパスの分離記号を越えて全て |
|
711 の文字列にマッチする "**" と、"a または b" を意味する "{a,b}" |
|
712 です。 |
|
713 |
|
714 Perl/Python の正規表現を使うには、名前を "re:" で始めてくださ |
|
715 い。正規表現によるマッチはリポジトリのルートの固定されています。 |
|
716 |
|
717 単純な例: |
|
718 |
|
719 path:foo/bar リポジトリのルートにある foo というディレクトリ |
|
720 の bar という名前 |
|
721 path:path:name "path:name" という名前のファイルまたはディレク |
|
722 トリ |
|
723 |
|
724 Glob の例: |
|
725 |
|
726 glob:*.c 現在のディレクトリ中の ".c" で終わる全ての名前 |
|
727 *.c 現在のディレクトリ中の ".c" で終わる全ての名前 |
|
728 **.c 現在のディレクトリと全てのサブディレクトリ中の |
|
729 ".c" で終わる全ての名前 |
|
730 foo/*.c ディレクトリ foo 中の ".c" で終わる全ての名前 |
|
731 foo/**.c ディレクトリ foo とその全てのサブディレクトリ中 |
|
732 の ".c" で終わる全ての名前 |
|
733 |
|
734 正規表現の例: |
|
735 |
|
736 re:.*\.c$ リポジトリ全体の中の ".c" で終わる全ての名前 |
|
737 |
|
738 |
|
739 単一のリビジョンの指定法 |
|
740 ----------- |
|
741 |
|
742 Mercurial では個々のリビジョンを識別するのに複数の記法が使えま |
|
743 す。 |
|
744 |
|
745 単純な整数はリビジョンナンバーとして扱われます。負の整数はtip |
|
746 からのオフセットとして扱われ、-1 が tip を表します。 |
|
747 |
|
748 40 桁の 16 進数の文字列はユニークなリビジョン識別子として扱わ |
|
749 れます。 |
|
750 |
|
751 40 桁より少ない 16 進数の文字列はユニークなリビジョン識別子と |
|
752 して扱われ、短い形式の識別子と呼ばれます。短い形式の識別子はそ |
|
753 れが完全な長さの識別子の接頭語であるときだけ有効です。 |
|
754 |
|
755 他の文字列は全てタグ名として扱われます。タグはあるリビジョン識 |
|
756 別子に関連付けられたシンボル名です。タグ名は ":" 文字を含んで |
|
757 はいけません。 |
|
758 |
|
759 リビジョン名 "tip" は特別なタグで、常に一番最新のリビジョンを |
|
760 指します。 |
|
761 |
|
762 複数のリビジョンの指定法 |
|
763 ----------- |
|
764 |
|
765 Mercurial が 1つより多くのリビジョンを受けいれるとき、それらは |
|
766 別々に指定されるか、連続した範囲として ":" 文字で区切って与え |
|
767 られるかもれません。 |
|
768 |
|
769 範囲表記の構文は [BEGIN]:[END] で BEGIN と END はリビジョンの |
|
770 識別子です。BEGIN も END も両方とも任意です。もし BEGIN が指定 |
|
771 されなければ、デフォルトでリビジョンナンバー 0 になります。も |
|
772 し END が指定されなければ、デフォルトで tip になります。従って |
|
773 範囲 ":" は "全てのリビジョン" を意味します。 |
|
774 |
|
775 もし BEGIN が END より大きければ、リビジョンは逆の順序として扱 |
|
776 われます。 |
|
777 |
|
778 範囲は閉区間として動作します。これは範囲が 3:5 は 3,4,5 になる |
|
779 ことを意味します。同様に、範囲 4:2 は 4,3,2 になります。 |
|
780 |
|
781 環境変数 |
|
782 ---- |
|
783 |
|
784 HGEDITOR:: |
|
785 これはコミッチ時に使われるエディタの名前です。デフォルトでは |
|
786 EDITOR の値が使われます。 |
|
787 |
|
788 (廃止予定です, .hgrc を使ってください) |
|
789 |
|
790 HGMERGE:: |
|
791 merge 時の衝突を解決するのに使われる実行ファイルです。プログラ |
|
792 ムは3 つの引数で実行されます: ローカルのファイル、リモートのファ |
|
793 イル、1 世代前のファイルです。 |
|
794 |
|
795 デフォルトのプログラムは "hgmerge" で、これは Mercurial によっ |
|
796 て提供される常識的な設定のシェルスクリプトです。 |
|
797 |
|
798 (廃止予定です, .hgrc を使ってください) |
|
799 |
|
800 HGUSER:: |
|
801 これはコミット時の著者として使われる文字列です。 |
|
802 |
|
803 (廃止予定です, .hgrc を使ってください) |
|
804 |
|
805 EMAIL:: |
|
806 もし HGUSER が設定されていなければ、これがコミット時の著者とし |
|
807 て使われます。 |
|
808 |
|
809 LOGNAME:: |
|
810 もし HGUSER も EMAIL も設定されていなければ、コミット時の著者 |
|
811 としてLOGNAME が('@hostname' を付けた形で)使われます。 |
|
812 |
|
813 EDITOR:: |
|
814 これは hgmerge スクリプト中で使われるエディタの名前です。もし |
|
815 HGEDITOR が設定されていなければ、コミット時のメッセージに使わ |
|
816 れます。デフォルトは 'vi' です。 |
|
817 |
|
818 PYTHONPATH:: |
|
819 これはインポートされるモジュールを見つけるために Python によっ |
|
820 て使われ、Mercurial がシステム全体にインストールされていなけれ |
|
821 ば、適切に設定される必要があるでしょう。 |
|
822 |
|
823 ファイル |
|
824 ---- |
|
825 .hgignore:: |
|
826 このファイルは(1行ごとに) hg によって無視されるべきファイルを |
|
827 記述した正規表現を含みます。 |
|
828 |
|
829 .hgtags:: |
|
830 このファイルはリポジトリの内容のタグ付けされたバージョンに一致 |
|
831 したハッシュ値とテキストのタグ名(それぞれは空白で区切られます)を |
|
832 含みます。 |
|
833 |
|
834 /etc/mercurial/hgrc, $HOME/.hgrc, .hg/hgrc:: |
|
835 このファイルはデフォルトの設定を含みます。.hg/hgrc の値は |
|
836 $HOME/.hgrc の設定を上書きし、$HOME/.hgrc の設定はグローバルな |
|
837 /etc/mercurial/hgrc の設定を上書きします。これらのファイルの内 |
|
838 容と書式の詳細については hgrc(5) を参照してください。 |
|
839 |
|
840 バグ |
|
841 -- |
|
842 沢山あるでしょうから、もしバグを見つけたらそれをメーリングリスト |
|
843 (下の情報源を参照)に送ってください。 |
|
844 |
|
845 関連項目 |
|
846 ---- |
|
847 hgrc(5) |
|
848 |
|
849 著者 |
|
850 -- |
|
851 Matt Mackall <mpm@selenic.com> により書かれました。 |
|
852 |
|
853 情報源 |
|
854 --- |
|
855 http://mercurial.selenic.com/[主なウェブサイト] |
|
856 |
|
857 http://www.serpentine.com/mercurial[Wiki サイト] |
|
858 |
|
859 http://selenic.com/hg[ソースコードのリポジトリ] |
|
860 |
|
861 http://selenic.com/mailman/listinfo/mercurial[メーリングリスト] |
|
862 |
|
863 著作権情報 |
|
864 ----- |
|
865 Copyright (C) 2005-2007 Matt Mackall. |
|
866 このソフトウェアの自由な使用は GNU 一般公有使用許諾 (GPL) のもとで |
|
867 認められます。 |
|